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障害者歯科学会学術大会

平成19年度版

■第24回障害者歯科学会学術大会報告


第24回日本障害者歯科学会学術大会が 平成19年11月24日(土)・25日(日) 長崎ブリックホール ・ 長崎新聞文化ホールを会場とし「口を育み、食を育み、そして心を育もう!~医学発祥の地 長崎から 新しい潮流を~」をメインテーマとして開催されました。
本会会員及び江戸川区口腔保健センタースタッフ12名も参加致しました。両日とも天候に恵まれた秋晴れの中、異国情緒あふれる街並みにある会場に向かいました。参加者は2000名を集め障害者歯科の重要性を改めて痛感致しました。 また、この学会は歯科医師以外の方の参加が多く、開かれた学術大会であったように思われます。
学会は最新の診療について、情報交換・交流が出来る貴重な機会です。
また、障害者歯科保健の向上と医療従事者の研鎮のため学会発表は重要な事業であります。 
今回ポスターセッションとして下記2題の発表を行いました。


・歯科衛生士、協力医、指導医の連携によりQOLの改善がみられた脳性挫傷後遺症患者
○岩淵 晴美 (江戸川区口保健センター衛生士)
○清水 治彦 (公益社団法人東京都江戸川区歯科医師会)
○深山治久(鶴見大学歯学部麻酔学講座)
○外園 智唯 ・茂木 教代(江戸川区口腔保健センター)
○落合 俊輔 ・須賀 俊二 ・古川 隆彦 ・田村 朗 ・矢作 眞大(公益社団法人東京都江戸川区歯科医師会)

  記憶障害や神経麻痺のある脳外傷後遺症の患者に多角的なアプローチをすることにより、口腔機能の改善とともに信頼関係が構築でき、精神的なフォローが可能になった経過を岩淵センター衛生士が発表しました。


・社会福祉施設職員の口腔ケアに対する意識調査
―知的障害者更生施設・知的障害者授産施設・特別養護老人ホームの比較―
○金栗 勝仁 ・清水 治彦 ・末吉 正幸 ・今井 昭彦 (公益社団法人東京都江戸川区歯科医師会)
○外園 智唯(江戸川区口腔保健センター
○落合 俊輔 ・須賀 俊二 ・古川 隆彦 ・田村 朗 ・矢作 眞大(公益社団法人東京都江戸川区歯科医師会)

  江戸川区の各施設の福祉職員に口腔ケアに対する意識調査を行った。その結果、職員の口腔ケアに対する関心は高かったが、現場において、仕上げ磨きに関して困っている点があり、その内容は類似していた。今後、各施設に歯科衛生士が関わっていくことが有効であり、専門的口腔ケアをおこなう必要性があることを金栗 勝仁先生が発表しました。


二題とも多くの聴衆・質問者を集めており、活発な質疑応答が行われました。総体的に非常に有益で良いという評価を頂けたと思います。また、自分たちも、他施設の良いところ、参考になるところを数多く吸収し、他施設関係者との繋がりを持てたことは大きな収穫になりました。

江戸川区口腔保健センター運営実施委員会