学会発表・参加障害者歯科 学会学術大会
平成21年度版
■平成21年10月31日(土)・11月1日(日)
第26回日本障害者歯科学会学術大会報告
第26回日本障害者歯科学会学術大会が 平成21年10月31日(土)・11月1日(日)の両日、名古屋国際会議場にて「地域で生活支援型の口腔メンテナンスを」をメインテーマとして開催されました。
本会会員及び江戸川区口腔保健センタースタッフ合わせて総勢19名で参加致しました。当日、朝の7時前に先発隊は東京駅に集合し、会場のある名古屋に向かいました。天候に恵まれた秋晴れのなか向かった名古屋国際会議場は名古屋オリンピックの候補地に挙がった時(ちなみにその時のオリンピックはソウル開催でした)に会場として作られたそうです。2日間にわたる参加者は2300名を集め、障害者歯科の重要性を改めて痛感致しました。 また、本学会は歯科医師以外の方の参加が多く、参加者の平均年齢が非常に若い元気のある学術大会でありました。
学会は最新の診療について、情報交換・交流が出来る貴重な機会です。
また、障害者歯科保健の向上と医療従事者の研鎮のため学会発表は重要な事業であります。
今回、ポスターセッションとして下記の演題での参加です。加藤大樹会員が代表して発表を行いました。
○加藤 大樹 ・金栗 勝仁 ・今井 昭彦 ・広瀬 芳之 ・末吉 正幸 ・清水 治彦 ・柵山 泰昭 ・清水畑 倫子 ・田村 朗 ・田村 純治 ・須賀 俊二 ・長嶋 和浩 (公益社団法人東京都江戸川区歯科医師会)
○外園 智唯(江戸川区口腔保健センター)
○落合 俊輔 ・古川 隆彦 ・石川 祥一 ・矢作 眞大(公益社団法人東京都江戸川区歯科医師会)
前回、施設職員の口腔ケアに対する意識調査を行い、施設によっては専門的口腔ケアおよび摂食・嚥下健診の必要性が示された。その後、行政との交渉によって歯科衛生士の施設派遣を行い、また,当地区の口腔保健センターにおいて摂食・嚥下健診を行った。施設職員の意識が変化することが予想される。そこで今回、前回と同じ3福祉施設、特養1施設職員に対してアンケートを行い、前報との比較検討を行った。
アンケート結果から本人磨きおよびうがいに関しては障害者施設3施設において改善傾向がみられ、補助器具使用ではさらに改善されたことから、歯科衛生士の施設派遣を行ったことが施設職員の利用者に対する口腔ケアの意識を向上させたと考えられた。また,摂食・嚥下健診を行ったことで、施設の理解が進み食事支援に変化があり、センターと施設の連携も密となった。 一方、今回の調査では、施設間の格差および職員間の意識・理解度にも開きがあることが明らかになった。施設利用者の口腔ケアの向上には、各職員一人一人の知識および意識の向上が重要であることが示唆された。
発表には多くの聴衆が集まり、座長より他施設への取り組みはとの質問に対し、加藤会員が現在1施設に行っている摂食嚥下指導を来年以降、他施設にも行っていく予定であると返答を行いました。また、自分たちも、他施設の良いところ、参考になるところを数多く吸収し、他施設関係者との繋がりを持てたことは大きな収穫になりました。
また来年は東京医科歯科大学(高齢者歯科講座)と江戸川区歯科医師会が共催で船堀タワーにて10月23日(土)、24日(日)に行われることが決定いたしました。
江戸川区口腔保健センター運営実施委員会